「日本だけは例外・・・」と聞いて、唖然とした・・・
G20・財政赤字半減で合意、ただし、日本だけ例外。
これって、日本だけが「OK!」という意味ではない。
日本だけが、財政赤字半減「とうてい無理!」という意味での例外。
つまり、2013年までに財政赤字を半減させるという合意、
他の先進国は可能なのだが、日本だけはあまりにも無理すぎて、
それで、そのような理由で、例外・・・
もう、笑っちゃうしかない・・・なんて、笑っている場合ではない。
イギリスに行くと、必ず寄るお店がある。
ロンドン、ポートベローのカシミアショップ。
スコットランド製のカシミアセーターやマフラーが、
日本の市価の半額以下で買えるお店。
ここで頼まれもののカシミアなどもあるから、
買い物はいつも合計10万円ぐらいになる。
お店のおばちゃん、顔見知りになっているから、
VAT手続きの書類をさささ〜って書いてくれる。
このVATは、消費税みたいなもの。
ちなみに、イギリスの今現在の消費税率は、17.5%
来年1月から、これを20%ぐらいに引き上げることに決定。
財政赤字からの脱却のために。
さて、カシミアショップでいったん払ったVATは、
もしイギリス国外に持ち帰るならば、
15%ぐらいの金額を戻してくれる。
その手続きの書類を、カシミアショップのおばちゃんは書いてくれる。
この払いすぎたVATは、帰国後2ヶ月ぐらいすると、
私の銀行口座の中に払い戻しされる。
10万円の買い物なら、1万5千円払い戻しがある。
もし、私がイギリス国民だったら、これは消費税として払うべきお金。
ヨーロッパ諸国に旅をすれば、
きっと、モノが高いと感じると思う。
それに対して、食品は安いね〜と思う。
なぜなら、食品には消費税がかからない国が多いから。
レストランで食べると消費税やチップなどで高いな〜って感じるけど、
スーパーで買い物して、ホテルやアパートで食べると、
なんて安いんだろう、って感じるのは、この税率の関係。
詳しくは知らないが、北欧諸国は消費税率は25%前後。
ちなみに、デンマークの所得税は60%ぐらい。
つまり、500万円の年収があるとすると、
300万円は所得税として国に納めることになる。
残り200万円が手取りとなる。
こんなに所得税や消費税をとっても、暴動が起こらないのは・・・
福祉・医療・教育などなど、国が面倒を見る部分が多いため。
国がお世話してくれる部分は大きいけど、
消費税、所得税など、税金は高い。
これがいわゆる「大きな政府」と言われるしくみ。
それに対して、日本はどちらかと言うと「小さな政府」型かな?
所得税、消費税は低いけれども、
その代わりに、ほかのことは、自己責任だよとする。
話しはだんだんとややこしくなってきたけど・・・
もとに話しを戻すと・・・
日本の赤字財政、これは世界でもかなりすごいことになっている。
「ある日、この国は、破産します。」って言うのは、ウソではない。
会社が破産するのではない。国家が破産するのである。
どうなるかって・・・・・?
ギリシア状態になる・・・かどうかは、わからない・・・
ただ、今の国家財政状況では、この国は長くは続かない。
どうにかしなくては、いつか破産する。
私たちの世代は大丈夫かもしれない。
しかし、子の世代は、孫の世代は、その次の世代は・・・・・
消費税10%での論議がなされているけれども、
そんなところでは、到底追いつかない状況に、今の日本はあると思う。
ちなみに、日本の法人税はすごく高い。
会社から税金を取るのって、それはそれでいいと思うかもしれない。
しかし、
そのために、日本の会社は、税金の優遇のある海外へと工場を移す。
もちろん、法人税だけの問題ではないが。
そして、日本にやってこようという会社は、
この法人税の高さに、日本を敬遠するようになる。
日本という国から、会社がどんどん出て行ったら、どうなる・・・
働く場所がなくなる、失業率が高くなる。
それでも、海外で作ったもの、やすく買えるから、それでいい?
目先の損得・・・
モノが安いからいい。
価格破壊でいい。
消費税は払いたくないから今のままがいい。
しかし、
年金はちゃんと払ってほしい。
医療費は安い方がいい。
高速道路も無料がいい。
子供手当も欲しい。
この国は、いつか、それも近い将来、破産するかもしれない・・・
この「例外ショック!」
大変な問題だと思うんだけど、
テレビ、新聞では、
サッカーだの名古屋場所だので、忙しいみたい・・・