この着物、みぃ〜ちゃんがお宮参りのときに着た着物です。
真っ赤な地色に、白のかわいい花があちこちに飛んでいます。
実は、この着物、私が赤ちゃんのときに着た着物です。
ですから、
なんと、50年前の着物です。
私の父方の祖母が、お蚕さんを飼って絹をつむぎ、
機織でコットンコットンと、手織りをして布をつくってくれました。
そして、
私の母方の祖母が、デザインを決めて、京都に染めに出してくれました。
私の二人の祖母の共同作品が、この着物です。
何ものにも得難い、大切な大切な着物です。
50年前、私がお宮参りのときに着ましたが、
残念ながら、その当時の写真は、白黒です。
そして、
私に女の子が生まれたら、これを着せようと思っていた私の母ですが、
残念ながら、私にも、ひとりいる弟の所も、生まれたのは全部男の子。
そして、やっと、やっと、待望の女の子、みぃ〜ちゃんが生まれました。
50年ぶりの女の子。そして、50年ぶりの宮参りの着物。
みぃ〜ちゃんからすれば、曾おばあちゃんのお母さんになります。
大事な着物、みぃ〜ちゃんのゆだれが付いたので、
クリーニングに出しました。
きれいになりました。
大切にしまっておきます。
次の女の子が生まれるまで。