昨日は、ひとり、ふらり、「マザーウォーター」を観に行った。
不思議な映画だ・・・ 何が不思議かと言うと・・・
舞台は京都だというのに、京都の人はひとりも出てこない・・・
みんな、京都にふらりと、ひきつけられて来た人々・・・のはなし。
それから、ほとんど日中のシーン。
朝もなければ、夕方もなくって、夜もなくって、
全部、日中の風景。
夜ごはん食べにおいでよ・・・って、食べるシーンはお昼・・・
太陽がさんさんと輝いているけど・・・
唯一、バーでのシーンに、夜があるけど・・・それだけ。
登場人物のアップがない。
遠くから、人の生活を覗き見しているような、そんな感覚。
うまく表現できないけど、夢を見ているような、そんな感じもある。
現実じゃない世界のよう・・・
登場人物女性3人の洋服のテイストが、全くいっしょ。
スタイリストの人の好みなのかな・・・
まあ、私も好きだから、文句は言わないけど。
みんなが軽く羽織る、何気ないカーディガンがよかった。
きょんきょんの白いエプロンもよかったな〜。
白いエプロンの上から羽織った、茶のカーディガン、好き。
みんなの靴もよかったな〜。
はきやすそうな靴あり、サボあり。
タイツや靴下も好きだな〜。
もたいまさこさんの服、抜群によかったな〜。
あの、長〜いジャンスカがよかった。
ポッケが大きな、チェックのジャンスカ。
あんなの、マネっこして作りたいな〜。
そして、食べるものは、やっぱりあの人の監修。
もたいさんが作る、ひとり晩ごはん、ひとり朝ごはん、あれ、理想。
わたしも、ひとりになってお婆さんになったら、
ああやって、買い物かごぶら下げて、買いものに行くの。
(買い物かごは、北欧のえっらい高〜い買い物かごだったけど・・・)
お野菜屋さんで、旬の野菜を買って、
自分のために、かき揚げを揚げて、ビールを抜いて、
いいな〜。
朝ごはんも、ごはんにお味噌汁に、そして卵焼き。
卵焼きの大きさは、ちょっと大き過ぎるけど、まあいいっかっ^^
それにしても、どうして、このシリーズの映画は、人気なのかな?
昨日も映画館はいっぱい。
ほとんどは女性の観客。たぶん、女性率98%ぐらい。
「マザーウォーター」って、
手の届きそうな「異次元世界」がいいのかな〜?って考える。
女性だと、誰でも、一度は、
「小さなケーキ屋さんをやってみたいな〜」とか、
「かわいいお花屋さんをやってみたいな〜」とか、
やるお店は、まあ、なんでもいいんだけど・・・
そんな、自分の「思い」みたいなもの、夢見ているところがある。
もちろん、それは夢であって、夢のままでいい。
もし、それを実行に移したとしたら・・・
そこから先は「現実」になるから、夢じゃなくなる!?かな・・・
あの映画の登場人物、
「いったいどうやって食ってんだろう・・・」
なんて無粋なことを考え始める人は、女性観客の中にはいないだろう。
現実っぽくないからいいのだ。
現実っぽくはないけど、
何か懐かしさのあるような風景。
何か自分の好きなモノのある風景。
なんのもめ事もなく、心配ごともない風景。
現実にはない、不思議な空間。
それを楽しみに、映画に行くのかもしれない・・・
☆☆☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「プール」を家で観た人がこう言った。
あの映画、おもしろくなかったね・・・
う〜ん、そうかな・・・
「プール」もそうだけど、
このタイプの映画、現実じゃない世界を感じる映画だと思う。
だから、映画館で感じる、あの異空間が大事なのかも・・・
「マザーウォーター」 もちろんいつかはレンタルDVDなどになる。
でも、あの異空間を感じるなら、やっぱり映画館で観るのがいいかな?
「めがね」は、実はレンタルで家で観た。
わたしの中では、一番つまんない映画だった・・・
その理由は、あの異空間を感じられなかったから?と思っている。
映画館で、もう一度観てみたいと思っている。
家だと、どうしても、現実が目に入る! からね・・・