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旅の楽しみ、宿の楽しみは、やはり何と言っても、晩ごはん!

なんたって、オーベルジュだもの・・・期待値は上がるな〜♪

ちなみに、auberge(オーベルジュ)は、フランス語。
辞書を引いてみると、
1・田舎の宿屋、ホテル
2・高級料亭(外観は田舎風の)

日本での解釈は、
腕のいいシェフがその土地の食材を今風に料理する、
田舎にあるちょっとおしゃれな宿、ってとこかな?

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食事は、レストラン。
テーブルがいいか、カウンターがいいか聞かれる。
カウンター好きのオットは、迷わずカウンターって言ったけど・・・
私は、ちょっとだけ、イヤな予感がする・・・

テーブルには、もう3品並んでいた。

↑「つるむらさきのお浸し」
 「温州みかん」(写真なし)

前菜が、5種類(写真なし)

とにかく暗いの・・・だから、写真がうまく撮れない。
カウンター前の赤の壁が、妙に気になる・・・しね。

つるむらさきは、野菜が新鮮なのか、
市販のつるむらさきとは、味が違う。

前菜は、う〜ん、まあ、それなり・・・かな・・・

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冷碗「ポークの柔らか煮山芋汁」
豚の三枚肉を軟らかく煮て、だし汁にすりおろした山芋が入る、
冷たい一品。

この季節だから、冷たいポークらしい。
口当たりもよく、これはおいしかった。

上に乗っかっている黒いのがわからなく聞いたら、
ナスの皮をむいて揚げたのらしい。
プレゼントしてはおもしろいけど、食べてどうってことないかな・・・

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「土佐山キュイジーヌ」
エゾ鮑の旨煮蒸し
それに、土佐山オーガニックラインと書いてあったけれども、
季節の野菜の盛り合わせ。

鮑、味がない・・・
塩気とかがないと言うのじゃなくて、うまみがない・・・

野菜は、それなりの味がしておいしい。
けれども、
山本ファミリー農園さんの野菜を食べているから、
それ以上においしいかと言われれば、まあ、同じくらいかな・・・

このプレゼンの仕方、ちょっと流行りなのかもしれないけど、
う〜ん、ちょっとちょっとだけ、流行遅れかもしれないな・・・って。

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御造り「カツオ・くるまえび・いさき」
カツオは、確かにおいしかった。
エビも、甘さが感じられて旨い。
いさきは、普通、だったから、オットにあげた・・・

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山の夕げ「地鳥・野菜のてんぷら・モチキビの塩ゆで」

このプレゼンには、ぶったまげた!
ありえんじゃろ・・・

昔、カリフォルニアスタイルっていうのが流行ったけど、
あれの亜流って感じがする。
ダイコンを切って、それに南天の葉っぱを突き刺したの・・・
これって、おしゃれなのかな・・・?
私には、わからん・・・

昔子ども会で、亥の子祭りの手伝いしたけど、
その時の、町内の祭壇、こんなの飾ったような気もする・・・

もう、これは見ただけでお腹がいっぱいになって、
オットががんばって食べていた・・・

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「ソーメン瓜」
ソーメンのだし汁みたいな中に、ソーメン瓜が入っている。
冷たくて、のど越しのいい一品。

これは、家でマネっこして作ってみたい。
ただ、
家だと、だし汁は、クリアな色に仕上げるかな〜?
それの方が、そうめん瓜の色がきれいに出そうな気もするけど。

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そうそう、一緒に飲んだのは、
超辛口酒「鬼辛」 20度のお酒。ちびちび飲んだ。

あまりにも度が強く、料理によっては合わないので、
間では、
秋おろし(夏の終わりころ出来るお酒)を間で飲んだ。

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最後は、なぜか、卵かけごはん。
ほんの3口分に、黄身だけかけて食べた。
これに赤だしが付いて、ご飯は終わり。

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デザートは、
「トマトのはちみつコンポート」
「抹茶アイス」
「冷たい煎茶」

コンポートは、家で作った方のが、おいしい・・・
家のは、白ワインで煮るからかな?

抹茶のアイスは、嫌いだけど、
これは、抹茶の味がしないから!? 食べることができた・・・

お料理、量的には、ちょうどいい感じ。

席に着くと、テーブルには追加メニューが置いてある。
眺めてみると、食べたいな〜って思うものも。
若くて、もう少しガンガン食べることができたなら、
カツオのたたきは、必ず追加しただろうし、
牛ロースのステーキも、オットはたぶんオーダーしていただろうし、
私は、
じゃこ天あぶり、なんか追加したかな?

ただ、オットも私も、その意味では歳をとった・・・^^;
途中で食べられそうだったら、追加しようね、って言ったけど、
とてもじゃないけど、途中で完全無理と思った。

隣の若い夫婦は、いろいろ追加して食べていた・・・若いっていいね。

さて、座ったのはカウンター。
掘りごたつ式のカウンターだから、座る席は、床レベル。

私たちが座ったのが端っこで、その横が調理場へと続く。
そこを、給仕の人たちが、どんどん、どんどん歩くから、
うるさい・・・

それから、調理場が近いのかな〜?
茶碗がかちゃかちゃいう音、これがかなり響く。

ちょっと落ち着かない。
やっぱりテーブルにすればよかった・・・

そんな中流れる音楽は、同じCDが何回も・・・
これは、もう少し考えてもいいんじゃないかな・・・?

お料理のこと、お酒のこと、いろいろ質問すると、
そのたびに、ちょっと聞いてきます、と言って・・・
支配人らしき人が出てくるんだけど、
この人、もごもご言うし早口。
結局、なんかわからんかった・・・

それから、私たちが座った後ろに、小さなテーブルが。
そこで、何かがくつくつ煮えている。
それに、お寿司の盛り合わせと、フルーツもある。
ちらほら、それを取りに来ている人もいる。

私たちには、何も案内がなかったけれども、
あれって、なんだったんだろう・・・
お腹はいっぱいだから、もうこれ以上は食べられなかったけど、
案内だけでもして欲しかったな〜、って食いしん坊は思う。

全体的に、お料理おいしかった。
地元の野菜を使って、まじめに作っている料理だと思う。

ひとこと添えれば、
オーベルジュと名乗るところに期待をしすぎた私がいけないのか?
その意味では、ちょっと期待はずれ、と言うのが正直なところ。

ただ、宿のために書いておくけれども、
値段からすると、良心的な値段の設定だと思う。
(私たちは、ホテル棟に泊まった)

お料理、若い人には足りないかもしれないが、
それは、追加料金でオーダーできる。
このことを考えると、ある意味、良心的な商売だと言える。