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日曜日、久しぶりに映画を観に行った。

「ブルックリン」

1950年ごろ、アイルランドからアメリカ、ニューヨークへ、
大西洋をひとり船に乗ってアメリカを目指す女性。

たったひとり。

そこで生きて行くことを決め、前に進む彼女。
困難続きだ。

この映画の中、彼女のファッションがいい。

アイルランドを出るとき、地味な洋服数枚。
それが、アメリカで暮らすうちに、どんどん素敵になっていく。

どれも、すごくファッショナブルというわけではない。
どれも、基本中の基本の服。
でも、そのどれもが素敵だ。

その中で、花柄のスカート、アイボリーの半そでニット、
その上にひっかけるカーディガン。

これは、彼女の「勝負服」 ここぞというときに着る服。

最後にこの服を着たときには、涙が出た。

映画のラストの後、彼女、どうなったかなぁ〜?
いい人生になってほしいと願わずにはいられない、そんなラストだった。

・・・

大西洋を渡る船の中、彼女は船酔いに苦しむ。

このシーンを観たとき、ふと、10年以上前の船旅を思い出した。

大西洋ではないけれども、
ドーバー海峡をフェリーで渡った時のこと。

イギリスの語学学校のショートトリップでフランスに行った。

朝早くのフェリー。

朝だから、当然、朝ごはん。
フェリーの食堂に行く。
朝ごはんに時間なのに、誰もいない・・・

イングリッシュブレックファストをいただく。
これ、ボリューム満点の朝ごはん。

トレーに朝ご飯とコーヒーを乗せ、窓側の席に着く。
船が揺れるから、それもかなり揺れるから、
ゆらんゆらんしながらの朝ごはん。

すると・・・

同じ語学学校の生徒が一人、遠慮がちにやってきた。
「ここに座ってもいいですか?」と。

「どうぞ」と、前の席を勧める。

彼は、20歳ぐらいの韓国の青年。
語学学校で見かけたことはあるが、クラスも違うし、
年齢もうんと違っていたので(そのころ、わたしは46歳ぐらい・・・)
話したことは、なかった。

飲み物も朝ご飯も手にしていない。

「何か、飲む? それとも、食べる? おごるよ。」と言う。

すると青年は、
「いえいえ、食べたり飲んだりする気分になれません。
 船が揺れて怖いんです。
 だから、ひとりでは怖いんです。」

あっ、そういうこと!?

「怖くないですか?
 よく、朝ごはん食べられますね・・・」と。

え〜っ、朝だから、朝ごはん食べていただけだけど。

朝ご飯を食べ、コーヒーを飲んで、青年と話した。

話すことで、彼、少しは気が紛れたのかしら・・・