9月、朝の風は涼しく、そして、ほっとするほど優しい。

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8月の暑い日、義母が亡くなりました。
100歳でした。

家族が見守る中、
す〜っと息が止まりました。
静かな死でした。



9月の空は青い。
美しい澄み切った空に、白い雲がくっきり。

義母は、青い色の花が好きでした。
ずっと昔、ブルースターの花を贈ると、
大好きな色の花だと言っていたことを覚えています。

9月の青い空、どこかにいるような気がします。


・・・

義母が亡くなって、初めて気が付いた。
義母が100歳、わたしが還暦となると・・・
40歳、歳が違っていたってことを。

戦中・戦後、大変な時代を子育てしながら生きてきた義母。
それに対して、戦後、苦労もなく育ったわたし。

時代も、生き方も、価値観も、趣味も、世の中の見方も、
何もかも違っていた、と思う。

それでも、お嫁に来てから38年間、
喧嘩もせずに、やってきた。

もちろん、お互い、それぞれの思いはあった。
でも、お互いですよ。お互いさまです。

「お互いさまということで、いいですか?」と、
 青い空に向かって、聞いてみたい。