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事務所のおやつ、何もない・・・

だから、バナナケーキを焼こうと思った。
さ、ここで、考える。
事務所に何があるか・・・

で、ないものを、家から持参する。
バナナケーキだからバナナ、無塩バター、ベーキングパウダー。
確か、卵が1ついるはずだった、と、最後に卵を用意する。

事務所に行って、レシピをチェック。
パン・お菓子など、わたしのレシピノートは事務所にある。

それを見て、卵が2個いるとわかった・・・しまった。

どうするかと考えたが、卵1個の量、つまり、半量作ることにした。

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午後から、半量のバナナケーキを焼いた。
事務所に、なぜだか、紙カップがあったので、それに入れて焼く。
卵1個で、8個分のカップバナナケーキが焼けた。

甘さがうんと控えめの、バナナケーキ。
カップケーキの型が、薄い紙のためか、
びろ〜んと伸びた、平べったいケーキになった。

ホットケーキみたいなバナナケーキ。

それでも、バナナたっぷりのバナナケーキ。
美味しくできた。

・・・

昔、昔、うんと昔、わたしが中学生か、高校生の時、
森村桂さんの、「天国に一番近い島」そんな本を読んだ。

天国に一番近い島は、ニューカレドニアことだった。
で、そこに行く話し、そんなおぼろげな記憶がある。

話しの内容は、詳しくは覚えてないけど、おもしろかった記憶がある。
それで、森村桂さんの本を、図書館で見つけては読んでいた。

その中に、バナナケーキの本があった。
その文章から、バナナケーキが美味しそうで、美味しそうで・・・

今でも、バナナケーキを焼くと、森村桂さんを思い出す。