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手作りは、既製品より「下」なのか!?

そんな話しが、「服のはなし」に出てきた。

既製品が買えないから、お金がないから、手作りするのか?
それも、服を縫う、ひとつの理由だと思う。

わたしの場合、結婚して、子育て中、本当にお金に余裕がなかった。

その頃、服を売っているのは、デパートやブティックか、
または、ダイエーなどのスーパーだった。

欲しいものは、デパートやブティックにあったが、
お財布と相談すると、スーパーの服しかチョイスがなかった。

ユニクロも、しもむらも、ショピングセンターの服も、
ネットショッピングも、安価なファストファッションなど、
全くない時代だった。

スーパーの服は、おばさんっぽくて・・・
あの頃、20代だったわたしには、我慢のならない服だった。

デパートなどの高い服は買えない。
だが、スーパーの服は、絶対にいや。

ならば、自分で作る!と思った。

今のように、型紙付きの本など売ってなかった。
のでので、
スタイルブックを買って、簡単そうな服の型紙を作った。

型紙に使った紙は、何かの包装紙をノリでつないだ、その裏。
新聞紙で作った型紙もあった。

布は、ユニードと言う名前のスーパーの2階にあった、生地売り場。
本通りやデパートの中の布地屋さんの布は、高くて買えなかった。

ユニードの布地売り場でも、高い布は買えなくて・・・
メートルが100円〜280円ぐらい、または、ハギレを買った。

着られる服ができるか、できないか、勝率は5割程度。
作った服の半分は、まともじゃない服・・・涙

それでも、作って、作って、作り続けた。

そのうち、勝率をあげるために、やり始めたことがある。
わからない部分は、縮小版を作って、縫い方を確認。
襟だけ作ってみる、ポケットだけ作ってみる、開きだけ作ってみる。

確認が取れたら、それから、本番の服を縫う。

今から考えると、けっこう根性あったかも。
いや、
ただ単純に、お金がなかったから・・・笑

ヒッコリーのシャツ、マドラスチェックのショートパンツ、
雑誌に載っているような服を真似て、あれこれ作った。

もし、もし、もし・・・

あの当時、わたしが、
デパートやブティックの服が買えるぐらい、お金があったら、
あんなに必死に服は縫わなかった、だろう。

必要は発明の母!?