IMG_1987


実家の父が転院した。
その近くで、お昼ごはんを食べた。

小さな定食屋さん。
期待もせずに行ったが、ここが、すっごくよかった。

何がいいって、正直に作ってるところ。

サイコロステーキ、おいしいお肉に和風のタレ。
ハンバーグ、ジューシな手作り。ミンチから作るみたい。
白身魚のフライ、衣が薄く、ふわっとした魚の身。
エビフライ、こちらも衣が薄く、しっかりとしたエビの味。

また来たいね、と、母と弟と話す。

・・・

父の転院先の病院は、全ての部屋が個室。
それも広々とした個室。
普通の病院だったら、3人部屋ぐらいかな!?

個室だから、コロナ禍でも、面会が許されている。

病院のポリシーとして、家族が病人に与える安心感、
これは、病気を治療する上での、大きな力になると。

なので、実家に行った時、3日間、毎日通った。

スタッフの皆さんも、感じのいい人ばかり。

父の様子もすっかり違っていた。

以前は、暗い顔をして下ばかり見ていたが、
今回は、安心した顔をしている。
顔色もいい。

不思議なことに、言葉はうまく喋れないが、歌は歌える。

 広島で、1ヶ月ほど前に、朧月夜(おぼろつきよ)を見た。
 「おぼろ月夜」って、歌があったよねとオットと話す。
 が、二人とも、歌詞がわからない・・・

その話しを父にすると、いきなり、「おぼろ月夜」を歌い出した。
ちゃんと歌詞を覚えている。
他の歌も、色々と歌える。

前の施設では、認知症が進んでいて何もわからない、と言われていた。
が・・・

昔の写真を見せると、どこの場所かなど覚えている。
歌も、いろいろな歌を言うと、ちゃんと歌える。

もちろん、元気な時のようではないことは確か。
でも、以前の施設のときよりも、ずっと落ち着いている。

施設や病院の考え、スタッフの皆さんの温かいケア、などなど・・・
そして、家族に面会できるという安心感、
父の場合、その辺りが、今のところ、うまくかみあっているようだ。